武蔵野音大の江古田新キャンパスを徹底解剖①

武蔵野音楽大学は、1949年に日本で初めて「音楽大学」として認可されました。以来、進化を続け、2017年1月末には東京戸練馬区の江古田新キャンパスが完成。洗練されたデザインの校舎は、学生にも好評です。そんな新キャンパスを徹底解剖します。

■ベートーヴェンホール以外を一新
武蔵野音楽大学江古田新キャンパスは、ベートーヴェンホール以外の建物を一新しました。ベートーヴェンホールは、武蔵野音楽大学を象徴する歴史ある建造物です。今回の新キャンパスは、伝統を残しつつも、時代のニーズが求める内容に建物を一新しました。音楽芸術を極めるための最施設と設備の数々が、最高のハーモニーを奏でてくれるでしょう。

今回の新キャンパスの完成で、キャンパスが統合されたのもトピックスです。2016年度までは江古田と入間(埼玉県入間市)の両キャンパスで授業を行ってきました。2017年から全学生の授業を江古田キャンパスで行っています。2019年度に創立90周年を迎え、同校のスローガン「伝統と先進の和(ハーモニー)」を具現化しています。

■伝統と革新の各音楽ホール
1960年に誕生したベートーヴェンホール(1051席)は、日本で初めて本格的なコンサートホールとして誕生。音響効果が良いホールとして、日本はもとより、海外からも注目を集めています。今回は耐震性の高めるための各種補強工事などを中心に改修しました。各階ホワイエを中心とした内装のマイナーチェンジも行いました。

中ホールのブラームスホール(423席)は、最新の設計に基づいた先鋭のデザインが取り入れました。木材の持つ温かさ、御影石・大谷石の持つ伝統美を見事に融合させ、タイルやガラスなどの異なる音響特性の素材と合わせました。これにより、新たな音の響きと広がりを実現。まさに新感覚のホールです。

■欧州のサロン風ホール、3つのリハーサルホールも完備
モーツァルトホール(約100席)は、リサイタル・室内楽用の約100席のホールです。普段着感覚の手軽さで、ちょっとした演奏会にも最適な空間です。クラシカルな雰囲気をまといながらも、モダンな印象で欧州のサロンをイメージしています。学生同士で切磋琢磨できる場として、さまざまな音色が交錯する空間です。

編成や演奏の特性に対応した3つのリハーサルホールも、大事なスペースになります。オーケストラ、大合唱、ウィンドアンサンブル(吹奏楽)などに応じて、リハーサルホールを使い分けることができます。オーケストラホール・コーラスホール・ウィンドアンサンブルホールの各リハーサルホールでは、最後の調整にひと役買います。